フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
フルセルフドライビング(スーパーバイズド) が作動している場合、Model 3は目的地までドライブしようとします。道路のカーブに沿って進み、交差点で停止したり通過したり、左右に曲がったり、高速道路に出入りしたりします。
トラフィックアウェア クルーズコントロール、 オートステアリング 、および ナビゲート オン オートパイロット は、車線が明確なマルチレーン道路での使用を目的としていますが、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) はさまざまな運転シナリオで機能するように設計されています。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は、住宅街や都市部など、あらゆる種類の道路で使用できます。
他の オートパイロット 機能と同様に、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) では運転者に十分な注意を払う必要があり、運転者の対応を必要とする一連の警告が表示されます。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) の作動中も、常にハンドルを握っておいてください。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) の作動中は、キャビンカメラがドライバーの注意力を監視します(ドライバーの注意力を参照)。
ご利用の前に フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
- フルセルフドライビング(スーパーバイズド) を有効化してください。 の順にタッチし、ポップアップ ウィンドウをよく読んで理解したうえで、「はい」をタッチします。
- (オプション)
フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
のカスタマイズ設定。
- フルセルフドライビング(スーパーバイズド) プロフィール:希望する場合、初期設定を「標準」から「コンフォート」または「急ぎ」に変更します。「コンフォート」では最小限の車線変更で、よりリラックスできる運転スタイルを、「急ぎ」ではより緊張感のある運転スタイルを提供します。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) が有効になっている状態を走行する間、右スクロールボタンを右または左に傾けると、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) プロフィールが変更されます。
- 最高速度オフセット:交通の流れに合わせるために速度制限を超えて走行する必要がある場合に、
フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
が現在検出されている速度制限を超えて走行できる上限をパーセントオフセットで設定します。警告オートパイロット の作動の有無に関わらず、車両の速度に対してはドライバーが常に責任を負います。
- HOV車線の使用: フルセルフドライビング(スーパーバイズド) がルート上でHOV(高乗車率)車線を利用するかどうかを選択します。
注フルセルフドライビング(スーパーバイズド) を有効にすると、 オートパイロットの起動 の設定は「シングルクリック」に設定され、トラフィックアウェア クルーズコントロールおよび オートステアリング は使用できません。 - Model 3のカメラが遮られておらず、キャリブレーション済みであることを確認してください(カメラを参照)。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) における信号機、一時停止標識、または路面標示の検出は、カメラの能力に依存します。
- 地図の最新バージョンがModel 3にダウンロードされていることを確認してください(地図のアップデートを参照)。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) では基本的に、車両のカメラからの視覚データを利用しますが、最新の地図データを使用することで一層の精度が得られます。
使用方法 フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
フルセルフドライビング(スーパーバイズド) が有効になっている限り、速度が85 mph (140 km/h)未満のとき(Model 3が静止しているときも含む)、右スクロール ボタンを押すことにより、作動させることができます。
目的地を入力しない場合、Model 3は最も可能性のある走行経路を選択するか、運転に基づいて目的地を提案します。

映像エリアをフルスクリーンまで拡大することができます。 をタッチして設定を有効にしたら、 フルセルフドライビング拡張表示 をタッチします。次にタッチスクリーンで、映像ウィンドウハンドルをスワイプして画面全体まで拡大します。
パーキングから フルセルフドライビング(スーパーバイズド) を開始
- まず、
「ブレーキによる確認」は、初期設定で有効になっています。「ブレーキによる確認」が有効の場合、パーキングから フルセルフドライビング(スーパーバイズド) を開始するときに毎回確認のためブレーキ ペダルを短く踏む必要があります。
の順にタッチして、この機能を有効にします。 - (任意)目的地を入力します。目的地を入力しない場合、Model 3は最も可能性のある走行経路を選択するか、運転に基づいて目的地を提案します。
- タッチスクリーンの「FSD(スーパーバイズド)を開始」を長押しし、プロンプトが表示されたら、ブレーキ ペダルを踏んで続行します。 Model 3 は必要に応じてドライブまたはリバースにシフトし、駐車スペースから車を出し、目的地へのナビゲーションを開始します。
- Model 3 が運転席に適切なドライバーがいないことを検知した。
- Model 3 が運転席のシートベルトが着用されていないことを検知した。
- ドア、トランク、またはフロントトランクが開いている。
- 充電ケーブルが車両に接続されている。
- Model 3 がバレーモード、トラックモード、またはその他の オートパイロット の使用が制限されるモードになっている。
使用中 フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は、車線変更、左右のターン、オンランプおよびオフランプのフォロー、目的地に到達するために必要に応じて道路の分岐を行います。
オートステアリング およびトラフィックアウェア クルーズコントロールと同様に、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は速度、および(先行車両があれば)Model 3の先行車両との車間距離を維持します。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は、必要に応じて信号機や停止標識で減速停止し、歩行者、自転車、その他の道路上の車両に反応します。
たとえば、住宅街の道路を走行しているときに、Model 3の前方の道路から別の車両がバックしてきた場合、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は適切に車両を減速させるか停止させます。他の車両が走行車線を部分的に遮りながらバックしてきて停止した場合、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) によって車両が減速し、その車線の幅が許せば、その車両を回避するように動きます。
先行車両が減速している場合、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は、運転レーンに青い矢印が表示され、先行車両からの適切な後続距離を維持するために減速します。高速道路を走行中、操作(車線変更など)を行うと、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) によりタッチスクリーンにメッセージが表示されます。
最高速度の変更
タッチスクリーンには、最高速度が青色で表示されます。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) を作動させると、 オートパイロット は現在検出されている速度制限、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) プロフィール、その他の要因(周囲の交通の速度など)に基づいて最高速度を設定します。
最高速度を変更するには、右のスクロール ホイールを上(加速)または下(減速)に回します。
最高速度は、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) がアクティブである間にModel 3が運転する速度を制限しますが、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) が車両を運転する素早さには影響を与えません。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) がModel 3をもっときびきびと運転するようにしたい場合は、右スクロール ホイールを右または左に押して、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) プロフィールを変更します。また、アクセル ペダルを踏んで手動で速度を上げることもできます。
車線変更
複数車線道路で車線変更を行うように フルセルフドライビング(スーパーバイズド) に指示するには、右または左ウィンカーを作動させます。市街地または住宅街で、右または左ウィンカーを操作することは、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) に対してそれぞれ右折または左折をするように指示を出すことになります
ナビゲート オン オートパイロット とは異なり、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) では車線変更前の確認は不要です。車線変更または方向転換をキャンセルするには、ウィンカーをキャンセルするか、ハンドルまたはその他の車両コントロールを使用して介入します。
目的地に到着する
目的地に到着したときに適切な駐車スペースが検出された場合、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) はModel 3を駐車させます。そうでない場合、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) はModel 3を停車させ、ナビゲーション完了のメッセージを表示します。
キャンセル フルセルフドライビング(スーパーバイズド)
フルセルフドライビング(スーパーバイズド) をキャンセルするには、次のいずれかの操作を行います。
- ブレーキ ペダルを踏みます。
- ハンドルの右スクロール ホイールを押します。
- 引き継ぎ、手でハンドル操作します。
また、以下のいずれかの場合、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は解除されます。
- ドライブ以外にシフトする。
- ドアまたはトランクが開いている。
- 自動緊急ブレーキ イベントがある(衝突回避アシストを参照)。
- 運転者のシートベルトが解除されるか、または運転者が座席から離れたとき。
- ドライバーがタッチスクリーンに表示される、ハンドルに手を置いたままにするように指示する反復的なリマインダーおよび後続のメッセージに対応しない。
- フルセルフドライビング(スーパーバイズド) は使用できなくなります。これは、いくつかの理由で発生する可能性があります(たとえば、カメラが不鮮明になった場合)。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) が解除されると、タッチスクリーンに警告メッセージが表示され、チャイムが鳴ります。このような場合は直ちにハンドル操作を代わってください。
ドライバーの介入が必要な場合は、できるだけ早く安全に解除するこようにしてください。 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) の解除は、他の道路利用者がいない安全な環境で行うことをお勧めします。そうすることで、このプロセスに慣れることができます。
ドライバーの注意力
オートパイロット 機能の使用時は、ドライバーは道路や周囲の状況、他の道路利用者に注意を払う必要があります。
キャビン カメラは、 オートパイロット の作動中、ドライバーの注意力を継続的に監視します。このシステムは無効にすることができません。キャビンカメラは、ドライバーの注意力を監視するために、ドライバーの目を完全に視認する必要はありません。例えば、ドライバーがサングラスを着用していても、システムは作動します。
キャビンカメラがドライバーの手と腕の位置をはっきりと視認できない場合、タッチスクリーンはハンドルに軽く力をかけるようにドライバーに促すメッセージを定期的に表示します。
ドライバーが何度も道路から目をそらすと、タッチスクリーンにより警告が表示されます。ドライバーが再び道路に注意を払い始めると、警告は解除されます。
ドライバーがハンドルに軽く力をかけたり、注意を払うよう促したりする警告を何度も無視した場合、 オートパイロット により一連の重大度の高い警告が表示され、それらの警告が無視された場合、その走行サイクルではそれ以降、機能が無効になり、以下のメッセージが表示されます。
ドライバーが手動で運転を再開しないと、Model 3は連続してチャイム音を鳴らし続け、警告灯を点滅し、速度を落として完全に停車します。
オートパイロット サスペンション
不適切な使用が検出された場合、 オートパイロット 機能の使用は一時停止されます。
「強制解除」が5回 オートパイロット に達すると、 オートステアリング および フルセルフドライビング(スーパーバイズド) の使用は1週間停止されます。強制解除とは、ドライバーが不注意のため音声および表示による警告を数回受けた後、現在の走行サイクルでそれ以降、 オートパイロット システムが解除されることを指します。
オートパイロット へのアクセスが一時停止されるまでの解除の残数は、 にタッチして確認できます。
強制解除は、再度強制解除を受けない限り、7日後に免除されます。
ドライバーの介入が必要な場合や、安全な走行を続けるためにすばやく運転を引き継ぐ必要がある場合があります。ドライバー側からの解除は、ドライバーの想定される操作であり、不正利用としてはカウントされません。