信号機と一時停止のコントロール
信号機と一時停止のコントロール は、信号機と一時停止標識を認識して反応するように設計されており、トラフィックアウェアクルーズコントロールや オートステアリング の使用時にはModel Xを減速し、停止させます。この機能では、GPS データだけでなく車両の前方カメラを利用して、一時停止標識と一部の路面標示の他、緑色、点滅黄色、消灯など検出されたすべての信号機で車両を減速します。Model Xが交差点に近付くと、インストゥルメントクラスターに、減速を指示する通知が表示されます。続けるか確認する必要があり、そうしなかった場合インストゥルメントクラスターのドライビング ディスプレイに表示された赤色の線でModel Xは停止します。
ご利用の前に
信号機と一時停止のコントロールをご利用の前に、ドライバーは次のことを行う必要があります。
- 前方カメラの視界が遮られておらず(カメラのクリーニングを参照)、キャリブレーション済(走行中のカメラキャリブレーションを参照)であることを確認してください。 信号機と一時停止のコントロール における信号機、一時停止標識、または路面標示の検出は、カメラの能力に依存します。
- 地図の最新バージョンがModel Xにダウンロードされていることを確認してください。信号機と一時停止のコントロールは基本的に、車両のカメラからの視覚データを利用しますが、最新の地図データを使用することで一層の精度が得られます。現在ダウンロードされている地図のバージョンを確認するには、 の順にタッチします。更新された地図を受け取るにはWi-Fiネットワークに接続している必要があります(地図のアップデート参照)。
- 機能の有効化。車をパーキングに入れた状態で、 をタッチし、次に 信号機と一時停止のコントロールをタッチします。有効にすると、信号機と一時停止のコントロールはトラフィックアウェア クルーズコントロールまたは オートステアリング がアクティブなときにいつでも動作します。
動作の仕組み
信号機と一時停止のコントロールが有効で、 オートステアリング 、トラフィックアウェア クルーズコントロールまたは フルセルフドライビング(スーパーバイズド) を利用している場合、インストゥルメントクラスターにポップアップメッセージが表示され、前方に信号機、一時停止標識、または路面標示が検出されたことを伝えます。停止位置に近づくと、青信号の交差点であっても、Model Xは減速して、Model Xの停止予定位置が赤い線で表示されます。交差点を通過するには—たとえ信号が青の場合でも— オートパイロット レバーを手前に引くか、 アクセル ペダルを短く踏んで車両に進む許可を与える必要があります。そのまま進むことを確定すると、赤い停止線がグレーに変わり、Model Xは交差点に進入し、設定した巡航速度に戻ります。
信号機と一時停止のコントロール は、以下の条件が満たされた場合にのみ説明どおりに動作するように設計されています。
- オートステアリング 、 フルセルフドライビング(スーパーバイズド) 、またはトラフィックアウェア クルーズコントロールが有効になっている。
- 前方の信号機、一時停止標識、路面標示をカメラが検出できる(カメラの視界が遮られておらず、信号機、一時停止標識、路面標示が見通せる位置にある等)。
- Model Xのインストゥルメントクラスター先方の信号機を「強調」フォーマットで表示している。 Model X はインストゥルメントクラスターに色落ち表示されている信号機を認識していません。信号機がカメラの真正面にない場合(カメラの斜め前や隣の車線等)、インストゥルメントクラスターはそれを色落ち表示し、Model Xはそのための減速や停止を行いません。
信号
オートステアリング またはトラフィックアウェア クルーズコントロールが作動し、信号機と一時停止のコントロールが有効になっている状態で運転している場合、Model Xは信号機で制御される交差点に近づくと次のように反応するように設計されています。
一時停止標識や路面標示
オートステアリング またはトラフィックアウェア クルーズコントロールが有効になっている状態で運転している場合で信号機と一時停止のコントロールが有効の時、Model Xは、一時停止標識、停止線、または道路標示によって制御される交差点に近づくと次のように反応するように設計されています。
制限事項
さまざまな状況や環境条件に応じて、信号機と一時停止のコントロールは次の場所で停止する場合と停止しない場合があります。
- 踏切
- 立ち入り禁止区域
- 料金所
- 横断歩道
- 譲れ標識や、一時的な信号機および一時停止標識(工事区間等)
- その他の交通Uターン信号や歩行者横断用信号、走行車線指示信号等
さらに、次の条件が1つまたは複数ある場合には、信号機と一時停止のコントロールは想定通りの動作をしないか、無効になるか、あるいは動作しないことが考えられます。
- それぞれの間隔が非常に短い連続した信号機のある交差点。
- 見通しが悪い(豪雨、雪、霧等)あるいは悪天候がカメラやセンサーの動作を妨げている。
- 明るい光 (直射日光など) がカメラの視野を妨げている場合。
- カメラが妨げられている、覆われている、損傷している、適切にキャリブレーションされていない。
- 急な上り坂や急カーブでカメラが前方の信号機や一時停止標識を認識できない。
- 信号機、一時停止標識、路面標示が妨害されている(木や大型車などにより)。
- Model X が前方車両に非常に近くまで接近し、カメラの視界を妨げている。